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なぜ、これほどまでに兵庫県政に注目が集まるのか

執筆者の写真: 代表 しがNPOセンター代表 しがNPOセンター

  しがNPOセンター                      

                代表理事 阿部 圭宏


 2月24日に開催された「兵庫県政を正常に戻す会」(以下「戻す会」という。)主催の「兵庫県政の正常化を求める県民集会」に参加した。当日は1600人というとてつもない多くの人が県内外から集まり、市民の関心の高さを示した。当日は、メイン会場に加えサテライト会場も用意されたが、入りきれずに主催者が用意した兵庫県警と神戸地検に迅速かつ厳正な捜査を求める署名だけをして帰った人も多数いたようだ。


元々は昨年12月に行われた県民集会が人で溢れ混乱したことに加え、主催者から事前にアナウンスされていた署名の取り扱いが曖昧になったことに、この集会への参加を呼びかけた人が責任を感じて仕切り直しの集会をやろうと、新たな県民集会を企図したものだ。1月半ばに呼びかけられた準備会には、200人以上の方が名を連ねたと言われていた。そのほとんどが兵庫県民で、準備会を経て戻す会ができ、40日余りの準備期間でこれだけの集会をやり遂げたわけだ。本当に頭が下がる。



(ブランチ大津京 まちづくりスポット大津「毛糸ポンポンデコレーション2025」 筆者撮影)
(ブランチ大津京 まちづくりスポット大津「毛糸ポンポンデコレーション2025」 筆者撮影)

 今回の集会がこれほど注目され、多くの人が参加したり、ボランティアとして関わったのかは、兵庫で起こっている民主主義の危機に対する怒りが根本にあるように思う。元県民局長による告発文書に対する知事やその側近の異常な対応を契機として、百条委員会の設置、不信任決議による知事の失職にも関わらず、選挙で再任されるという流れにおかしさを感じた人が多かったということだ。さらに、不幸なことにまともなことを言ってきた人が誹謗中傷され亡くなっていくということに対して、総務大臣が具体的に県議の名を出して誹謗中傷を止めよと言っているのに、知事が何ら対応をしないということを見て、この人が知事を務めることはもはや許されないのではないかと考える人も多数いたのだ。



(レモンの木 筆者撮影)
(レモンの木 筆者撮影)

 告発文書に対する元県民局長への処分記者会見以降の知事の異常な対応、態度が政府や国会を動かし、公益通報保護者法違反の刑事罰導入といった法改正、2馬力選挙やS N S規制などの公職選挙法改正への動きへとつながっている。その他、公職選挙法の運動員買収、地方公務員法の守秘義務違反、情報漏洩等で設置が乱発されている第三者調査委員会なるものの設置根拠の曖昧さなど、法治国家として考えなければいけない課題が多く出されている。


 兵庫県での動きがこれほど全国的な注目をされ続けているのは、何も兵庫県だけの問題ではないからだ。選挙で選ばれた首長や議員が自分の保身や利害だけで行動し、市民を無視して権力を振りまく構図を阻止しないといけない。民主主義を守り、前進させていくためには、市民一人一人が自分事として不断の努力を続けないといけない。県民集会主催者の戻す会も、この集会はあくまで始まりの一歩に過ぎないと言っている。この動きを止めてはいけない。



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